FIT非化石証書の価格はなぜ今後上昇に向かうのか?

㈱Beyond Next Energy代表取締役の山口浩一です。
今回のコラムでは多くの企業が実質再エネ化実現のために調達しているFIT非化石証書の価格がなぜ今後、上昇に向かっていくのか、わかりやすくご説明したいと思います。

背景
FIT非化石証書は、現在、多くの環境先進企業によって調達されており、それを調達することで制度上、実質的な再エネ電力を調達したと見なすことができます。また、現在のFIT非化石証書にはトラッキング情報(どのFIT発電所由来のものか)がついているため、RE100の基準にも準拠し、RE100の目標達成に活用することが可能です。
このFIT非化石証書の価格は今後、近い将来、上昇していくことが予想されています。
再エネ取引市場におけるFIT非化石証書の需給は、現在のところ、供給(売り入札量)が需要(買い入札量)を上回っており、その結果、価格は政府が定めた下限の0.4円kWhに張り付いています。しかしながら、買い入札量はここ数年大きな伸びを示しており、需給の差は徐々に縮小しつつあります。
一方、2025年9月30日に開催された「電力・ガス事業分科会再生可能エネルギー大量導入・次世代ネットワーク小委員会」では、下限価格(0.4円kWh)の引き上げ、および上限価格(4円/kWh)の是非も含めて検討されるべき(上限価格の引き上げ又は撤廃)、という方針が示されました。
したがって、いずれ近い将来に需要が供給を上回る時期が来て、さらに上限価格が撤廃されることにより、FIT非化石証書価格は今後大きく上昇していくものと考えられます。

今後のFIT非化石証書価格予測の手法
弊社では、今後のFIT非化石証書の価格がどこまで上昇していくのか、予測するサービスを提供しております。予測の基本的な考え方は以下の通りです。
FIT非化石証書は 理論上以下の2つの環境価値を有します。
① CO2排出を回避・低減したという環境価値(脱炭素価値)
② 再エネ由来であることによる追加的属性価値(再エネ属性価値)
弊社は、独自のノウハウ・専門性を活用し、上記①将来の脱炭素価値と②将来の再エネ属性価値をそれぞれ確かな根拠あるデータから予測することにより、将来のFIT非化石証書の価格予測値を作成いたします。

想定される活用場面
【再エネ発電事業者・小売電気事業者】
「フィジカルコーポレートPPAによる再エネの長期固定価格での供給」、または「バーチャルコーポレートPPAの長期差額調整契約による環境価値の提供」のメリット・意義(FIT非化石証書の継続的な調達よりメリットがある等)を需要家に対して根拠を持って説明することが可能になります。
※弊社の提供する「中長期の電力卸市場価格の予測値提供サービス」と組み合わせることで、より説得力ある提案が可能となります。

【再エネ調達を行う法人需要家】
将来のFIT非化石証書価格予測をふまえた、例えば以下のような再エネ調達方針・ロードマップ等の見直しに活用することが可能となります。
• FIT非化石証書による再エネ調達から、「フィジカルコーポレートPPAによる再エネの長期固定価格での調達」、または「バーチャルコーポレートPPAの長期差額調整契約による環境価値の調達」への切り替えの是非の判断。
※弊社の提供する「中長期の卸電力市場価格の予測値提供サービス」との組み合わせすることで、より賢明な意思決定が可能となります。
• 再エネ調達目標量・時期の見直し 等

詳細についてご関心のある方はぜひお問い合わせください。

以上

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事